「わかりやすい」って何?

わかりやすい、の危険性シートン俗物記)
そもそも「わかりやすい」って言葉自体がわかりやすすぎると思いませんか?
わかりやすすぎてリンク先についたコメントが見事にぶれています(^^;
わたしゃSEなんでその観点で書くと、「客先の担当者に」「客先のお偉いさんに」「そのシステムを使うユーザーに」「製作チームに」「一般の人々に」わかりやすい資料は全部違います。
残念なことに時間と人員は有限ですので、それぞれに対応した資料を作るのは不可能なわけで、わかりにくいと分かっていながら使い回したりするわけですが…(^^;;;
 
元記事は

「A4一枚で、難しい用語は無し、絵を使って、素人でも判りやすくね。」

とありますから、対象は一般の人々ですかねえ。
だとすると、全く予備知識のない人になんとなく分かった気分になってもらって興味を持たせることができればよいので、大胆に分かりやすくすればよいかと思います。そこで甘えるなとか飛びつくなとか言うのは無理があります。求めているのは理解されることではなく興味を引くことなのですから。
 
コメントでシステムエンジニアの人のがありますが、正直同情します(^^;
製作メンバーが読む仕様書は厳密に書くべきです。「レビューが大変、直ぐに理解できるぐらいに簡潔に書け、工程遅延の原因だとか、」システム製作に携わる資格なし。全員クビにしてやんよ。
ただし、詳細に書いてあるのに論理構成が整理されていない仕様書ってのはダメですね。あとは文章をだらだら続けないように表や箇条書きで書くといった読みやすくする工夫は必要ですが。
 
全部書くわけにいかないのでこれぐらいにしておきますが、情報を提示する側は情報をどのように加工するのがその人にとって分かりやすいかを考えないといけないし、受け取る側はこの「わかりやすい」情報がどのように加工されたものかを意識した方がよいでしょうね。