大淀病院事件の判決

久しぶりの医療ネタ。
奈良・妊婦死亡…転院遅れ、賠償請求棄却(読売新聞)
2年前だったらどういう判決になってたか分かりませんな。それぐらい状況は変わりました。
当時の一般人の反応も(煽るマスコミ…というか毎日新聞のせいもあって)ずいぶん冷たかったような。
いずれにしても奈良県南部の救急が崩壊したことには変わりありませんが。
おいといて、

大島真一裁判長(島村雅之裁判長代読)は「主治医に過失はなかった」として請求を退けたが、国や地方自治体に対し、救急医療体制の充実を求める異例の付言をした。

この付言を聞いたら今度は国か自治体を訴えるとかしないだろうかと心配。
医師を育てるのに何年かかるとかいう話を別にすれば、金をかければかけただけ助かる人間は増える、とそういう性質の話です。ただし、その分Idle Timeも増えて全体的な効率は下がり無駄が大きくなるわけでもあります。そういう中でどれだけ税金をいただいてどこに金をかけるかという判断なんで簡単じゃないですね。
とにかくベッドを空けさせない(=救急患者が入る隙間がない)という現状の医療行政に問題があるのは確かかなあ。