イソジンでうがいは効くか?

というのを調べると京都大学保健管理センターの調査を引き合いに出して効果なしとするコメントがけっこう引っかかる。
この調査結果自体は尊重されるべきものであるとは思う。
が、この調査の追試結果が全然見つからないのね。
また、原因についても「ヨード液がのどに常在する細菌叢を壊して風邪ウィルスの侵入を許したり、のどの正常細胞を傷害したりする可能性が考えられる。」としたっきりで、原因を調べるための研究をした人はいないみたい。
少なくとも理系の学問で真っ当な学会に出すような論文であれば、定説として認められるまでには複数の追試が必要だし、原因についてもつきとめようとする動きがあっていいはずなのだがそれがない。
また、調査対象とした387人というのは1つの研究としてはたいした数だが、統計的に見るとかなり微妙な数字。3で割って100例少々だと数%以上の誤差があっても全然おかしくないはずなんで。
うちの感覚だとこれだけの情報では「イソジンは効果ない」とは断言まではできません。
臨床医学ってのは他の自然科学とは文化が違うんでしょうかねえ。それとも断言しているお医者さんは自分の臨床経験と照らし合わせてそう思ってるんでしょうか。
#ちゃんとした複数の追試があったらごめん