麻生首相「社会常識欠けた医者多い」

時事通信より。

 麻生太郎首相は19日、首相官邸で開かれた全国知事会議で、地方の医師不足問題に関連して「社会的常識がかなり欠落している人(医者)が多い。とにかくものすごく価値判断が違う」などと述べた。首相はその後、記者団に「まともな医者が不快な思いをしたというのであれば申し訳ない」と陳謝したが、医師の資質を批判したとも受け取れる発言で、今後波紋を呼びそうだ。
 同会議で首相は、「地方病院での医者の確保は、自分で病院経営しているから言うわけじゃないが大変だ」と強調。その上で、「小児科、婦人科が猛烈に問題だ。急患が多いところは皆、(医師の)人がいなくなる」「これだけ(医師不足が)激しくなってくれば、責任は医者の(方にある)話じゃないか」と述べ、産婦人科に対する診療報酬加算などの対応が不十分との認識を示した。
 問題の発言は、医師の多くが産婦人科などでの過重な勤務を敬遠して開業医に流れる現状に、知事側が懸念を示したのに対して飛び出した。首相は同日夜、記者団に「医者は友達にもいっぱいいるが、おれと波長が合わねえのが多い」としながらも、「そういう(社会常識の欠落という)意味では全くない」と釈明した。 

こっちが読売による発言要旨。

 自分で病院を経営しているから言うわけではないが、医師の確保は大変だ。もっとも社会的常識が、かなり欠落している人が多いと思ったほうがいいなあ。うちは何百人と預かってますからよく分かりますよ。とにかく、ものすごく価値観が違う。それはそれで、そういう方をどうするか、という話を真剣にやらないと。
 これは本当に大問題なんで、小児科、婦人科というところが猛烈に問題になっている。これは急患が多い。急患が多いところはみな人が引く。だったら、その分だけ点数を上げたらどうですかとかいろいろ言っていると、問題点がいっぱい指摘できた。
 医師会もいろいろ、厚生(労働)省も、この指摘は5年前くらい、(自民党政調会長の時したと思うが、必ずこういうことになりますよ、と申し上げて、そのまま、答えが出てこないままになっている。
 医者の数を減らせ、多すぎると言ったのはどなたでした、と申し上げて、党としても結構激しく申し上げた記憶がある。ぜひ、そういった意味では、この問題については、臨床研修医制度の見直しなどについては改めて考え直さないといけないもんだ。
 大学の医学部の定員も、過去最大限まで増やすという話もあるが、出てくる医者は今から先のことですから、目先のことをどうするのか、というところで、医師不足の声というのは真摯(しんし)に受け止めないといけない、と思っている。

言ってる内容が全然違うじゃないの。これはひどいね。
医師の社会常識が欠落しているというのはこのタイミングではまずいだろうというのも含めてまあ批判されてもいいと思うが、(読売を信じるなら)その後の発言で批判するところは何一つないんじゃ。
そして、発言の本筋は後半にあります。
#「まあ」とした点については気が向いたら別途書きます
 
でさー、これを真に受けて医療系ブログが一斉に叩いてるのね。叩くのはまあいいんだけど冷静さを欠いた的外れなのもちらほらあるんだよね。
今まではもうすごく分かりやすい(医師を敵視したような)失言ばっかだったからあまり気づかなかったけど、医師といえどもメディアリテラシーに関しては他の人々と変わんないんだなっていう一例ですな(^^;
当たり前っちゃあ当たり前なんですが。
#うちもまだ読売とNHKと時事ぐらいしか確認してないのでもう少しちゃんと調べます