プロに期待すべきこと

何回か書こうと思っていてなかなか考えがまとまらないのだが、プロに対する理解があまりにもおかしくないか?っちゅー話。
この場合のプロってのはスポーツ選手とかではなく、技術職とか専門職のイメージ。(組織を運営するとか必ずしも専門性がない方面にも拡張可能かもしれない)

  • 「プロは(その分野では)なんでもできる」と思われている。

そんなわけはない。できないことはいくらでもある。技術的にできないことと、お金がかかりすぎてできないことと両方ある。
<追記>
別の意味で「オールマイティだと思われてる」ってのもあるな。大抵の分野ではどんどん専門化が進んでいるのでオールマイティなプロってのはほとんど存在し得ない。
さらに、みんながみんな最高級のプロであるべきと思われている。野球に例えるなら全員がイチローや松井級であるべきと思われちゃってる。そんなことはありえないって考えるまでもなく分かりそうなもんだが。

  • 「プロは失敗をしない」と思われている。

そんなわけはない。そんなの人間じゃない。「失敗を表には出さないようにする」なら分かるが。
人間がミスをするのは当然のことで、プロは通常それを回避するための仕組みを持っている。ただし、それをやるには当然コストがかかる。

  • そのくせ「自分の基準でしか評価しない」

こんなんちょちょいのちょいで終わりやろ、と思われている。その技術自体を評価していないのと、プロに要求されるレベルを確保するためにその裏で行われていることが見えていないのと両方ある。

  • 挙句の果てに「勝手に自分たちでやろうとしてひどい目にあう」

まあこれはどうでもいいんですが。安かろう悪かろうを理解して自前でやる分にはいいと思うし。
 
自分がやってることに当てはめれば理解できそうなもんなんだが、よその分野だとついそういう幻想に陥りがちになるんよね。